
第四回目の能楽講座
本日のゲストは 大蔵流狂言方の善竹十郎先生
重要無形文化財総合指定保持者であり、演ずることだけでなく、全国各地の大学講師として、広く狂言を伝えている方
『狂言に現れる女性たち」についてお話してくださいました
落語家?噺家?と間違えるくらいジョーク?を交えた非常に面白い話術であっという間の2時間でした
もちろん いつもどおり舞台で演じながらの解説もありです
今日は『鎌腹』という狂言を一人3役で演じてくださいました
普段から働き者で男勝りな口うるさい妻。
外で寄り合いと称し出歩いていてばかりの旦那に業を煮やした妻が血相を変えて旦那に怒る様を仲介する男。
この3人の会話出来事をおもしろおかしく題材にした物語
今でもありえる出来事ですかね???
狂言の内容は今の生活でもありえる日常的な出来事がテーマとなり、普遍性のあるものが残っています
中世の人々の生きることの大切さみたいなものも教えているかのようですね
それを大きな所作で表現
今回のテーマは女性ですから、狂言においての女性の位置づけや所作を教えていただきました
能や狂言を舞うのに必要な『すり足』
これは大地の神と常に接していたいという思いがあるようです
もともと農耕民族の日本人
大地はとても大切なこと
武道のすり足にも関連することのようです
狂言は言葉もわかりやすく、観ていても内容が理解しやすいので楽しいものです
このように演ずる方から お話を伺うと一層 楽しく深く見ることができそうです
狂言はお勧め観劇です