浜松市美術館で23日まで開催中の
「前田青邨展」に行ってきました
岐阜県中津川生まれの日本を代表する日本画家
古典文学を学び、武者絵から歴史画と広いテーマをもって描き続け、晩年は日本の文化財保護にも貢献したそうです
今年は生誕120年に当たる年のようです
約100点の大作の展示をみるのは初めてでしたので圧倒され、感動してしまいました
一番印象に残ったのは
能《船弁慶》の『知盛幻生』
武者絵という伝統的なテーマとたらし込みという技法(よくわかりません?)を用いた歴史画で彼の代表する大作です
偶然にも、9月に鑑賞した能の演目でもあり、どこかで見たことがと思って・・・
作品は荒れ狂う波間に壇ノ浦で入水した平知盛の 亡霊が描かれています
おどろおどろした平家の怨霊たちの様相
そして荒あらとした海の濃紺の色
今でも目に焼きついています
(ポスターに掲載されていましたよ)
その他の作品は見ていると心穏やかになるような
とてもふくよかで優しい表情の人物であり、色鮮やかに彼独特の色合いで表現されています
高松宮妃を描いた『ラ・プランセス』もとっても素敵
線だけで描かれただけなのにとても迫力と豊かな表現がされていて
とにかく素晴らしい

☆一押し展覧会☆
前田青邨に少しでも興味があって時間のある方には是非見逃して欲しくない
中津川には前田青邨の美術館があることを知りました。
今度は是非そちらにいってみようと思った私です